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6.12.2014

DJ Bar 阿波座NU THINGS

2012年3月3日からプロデューサー/音楽評論家の 阿木譲 氏が阿波座にて新たに立ち上げるアート空間"nu things"
new wave niteの3人組が新たな活動の幅を広げるべく始めるイベントがここから新たにスタートします!

6.03.2014

EM Recommends / ENO and HYDE

ENO and HYDE
「Someday World」(2014)

ブライアン・イーノ、そしてアンダーワールドのカール・ハイドによる共演作。
『Someday World』と名付けられた本作には9曲が収録され、それら全てがイーノとハイドの作曲および歌唱によるものとなっている。加えて、イーノのロキシー・ミュージック時代からの盟友アンディ・マッケイ、シェウン・クティ作品をイーノと共にプロデュースしたジョン・レイノルズといった卓越したサポート・ミュージシャンたちが多数名を連ね、また共同プロデューサーとして、弱冠20歳のフレッド・ギブソンが参加。このアルバムを聴いたものは、決定的な「驚き」を感じることはない。ここにあるのは「驚き」ではなく「必然」なのだ。レコーディングの技 術的な部分や楽曲・演奏の細やかな箇所でより専門的に「驚く」ということはあるかもしれないが、一般的なリスナーにとっては、エレクトロニクスと生演奏が バランス良く交じり合った(しかし少しだけ変な)聴きやすいポップ・ミュージックである。それゆえ何度も聴けるアルバム=プロダクトに仕上がっているといえる。
あらためて結論を述べよう。ブライアン・イーノはつねに正しい。そう、「驚くには値しないこと」こそ、本当に「驚くべきこと」なのだから。

Eno & Hyde - Daddy's Car